平成二年度　文化庁舞台芸術創作奨励賞　佳作受賞
（日本劇団協議会発行「新鋭劇作集 series5」所収）
登場人物　男 2・女 3
上演時間約1時間20分
　　
　最初の受賞作品ですが、戯曲集に収められたのは、次の年に受賞した「ポプコーンの降る街」の後になっています。私がはじめて書いた戯曲です。
　舞台はやもめのマスターが営む喫茶店で、客である作家志望の娘を相手に、マスターが過去の恋物語を語るうちに、現実に亡くなった妻や昔の恋人があらわれて、物語が展開します。作家志望の娘自身の空想や恋のお話も絡んできます。
　未熟な上に、現実や空想のシーンが縦横に入り混じった作品で、初演は俳優座だったのですが、ベテランの演出家さんや役者さんにはやりづらいお芝居だったと思います。
　　
　　
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